ベトナムの軽井沢ともいえる、高原の街ダラットは、仏領インドシナ時代に開かれた避暑地だ。

林芙美子の小説「浮雲」でも舞台になっている。

ここの気候はベトナムにいることを忘れさせてくれる。一番のホテルはコロニアル様式の

本格的な西洋建築の、ソフィテル・ダラット・パレスだ。客室も広く、天井も高く、フランスの

シャトーホテルに負けない。料金は日本の一流ホテルよりはずっと割安だ。なんといっても

大きな窓から見晴らせるダラットの高原が気持ちよい。レストランも本格的なフランス料理

。おいしい。時間が許す旅だったら絶対にたちよるべき土地だ。ホーチミン市から飛行機で

一時間未満。車だったら5,6時間といったところ。ゴルフをやりに一泊することも可能だ。

美しいゴルフ場の手前は、スアンフォン湖。といっても写真では水が全くないが、この時は工

事中で水を抜いてしまったらしい。高原に湖とは絵に書いたような風景だが湖は近年汚染さ

れていてあまり奇麗ではなかったらしい。しかしこの工事のあとは奇麗になるのだろうか。そう

願いたいけれど。

ダラット中心街のロータリー。ダッラットの街は教会やホテル別荘地といったヴィラ点在した地

区と、いわゆる商業地区とが湖に面んして隣りあっている。中心街はとても活気がある。ダラッ

トは野菜や果物の大産地だ。ベトナム全般的にいえることだが物資はどこにいっても溢れて

いる。訪れるたびに豊かになっているようだ。

ダラット郊外に住む少数民族の子供たち。ダラットはまた美人の産地でもあるらしい。

ダラットから車でニャチャンに向かった。約5時間の旅だ。途中の高原地帯ではのんびりと昔

ながらの暮らしをする人々がいる。陽射しは強烈だが湿度が低く過ごしやすい。

これもおなじくダラット郊外の高原地帯。空が抜けるように青い。