古都フエ、HUE 、フランス読みでユエ。1994年初めて訪れたとき、夜の街はひっそり静まり

かえっていた。商店の品揃えは少なく、朝夕の賑わいだけが印象的だった。1998年に再び

訪れた時、街は一日中賑わっていた。この数年のベトナムの活気は驚くばかりだ。当時フエ

一番のホテル、センチュリーリバーサイドホテルから望むフォン川。このホテルは1970年代、ロ

シア人観光客で賑わっていたという。朽ちた鉄橋もいまではすっかり修復されている。

女学生の白いアオザイはこんなに透けていて眩しい。

フエの王宮。これも1994年の写真。日本でいえば京都のような場所だ。ベトナム人にとっても

観光スポットだ。フエはベトナム戦争激戦地だった。映画「フルメタルジャケット」でも登場する

。もっともフエにあの映画のようなビルディングはどこにもない。この石でできた宮殿もかなり破

壊されつくされてしまった。映画「インドシナ」ではまだ改修途中のこの宮殿でロケが行われた

。今ではすっかり修復が進んでいる。日本の企業がかなり援助しているらしい。

ぼくの本「サイゴンの昼下がり」に登場する、元ベトコンの友人のおばさんが

フエで有名なレストランを経営している。日本の雑誌にも紹介されていたが、

基本的に王宮料理だ。王宮料理をホテルなどで食べると、

観光客ようの見栄えだけのまずい料理だが、ここは本格的でとてもおいしかった。

そして曜日によってまったく同じ見栄えの、精進料理をだしてくれる。

レストランは一軒屋を改造してありとてもリッチだ。

もしフエに行くことがあったら是非たちよってもらいたい。

レストラン、チン・ザー・ビエン。phone.HUE.822243

下の写真がその、精進料理。

フエの街の民家にいた、凛々しい犬。ベトナム人は、北部のほうの話だが、犬の肉を食べさせ

るレストランがある。とてもおいしいらしいのだが、僕はたべたことがない。

下の犬は、ニャチャンで見かけた乞食犬。同じ犬でもこうもちがうか。

かつてベトナム戦争中、ベトナムはベンハイ川によって南北に分断されてた。

1975年の解放後、この老人は廃墟となったフエからここに移ってきた。職業は漁師だ。

どうみてもバラックなので電気は来るのかと聞いたら、戸棚の扉をあけ、テレビを見せてくれた。

彼の息子は8人の子供をつくり、この家に住んでいる。

とてもまずしいが長男はフエの大学で医学の勉強をしているという。