★僕は基本的にはJpegで撮っています。(ほぼ90%)です。

誤解されているのは、Rawで現像したからといって、完成ではないということです。

Raw現像は、銀塩時代でいえば、

完成されたポジを作ることに似ています。

もしくネガカラーのストレートプリントです。

しかし実際には、ネガカラーのプリントも、モノクロプリントと同じように、

部分調整をしなくては意図通りに作品は仕上がりません。

現実を撮る写真でも、プリントされれば一枚のタブロー(絵)でしかなく、

二次元のその世界観は、視覚的な美的ルールに支配されています。

銀塩モノクロは、引伸機があれば、技術さえあれば、思い通りのプリントに仕上げることができました。

ネガカラーで撮り、自分でプリントすればやはり自分の思い通りのプリントが上がったでしょ。

印刷原稿であるポジフィルムは、技術者に指示することによって

印刷時に自由なコントロールができます。

デジタル時代になり、かつては暗室テクニックや印刷コントロールでしかできないテクニック

を誰もが自由に簡単にできるようになったのです。

それも誰の手も煩わせず、自分自身でできるのです。

Rawで撮った人も、色調、彩度、明暗、コントラスト、等々だけではなく、

印刷や銀塩写真プリントの基本である、部分調整を知ってください。

部分調整をして、初めて自分のプリントといえるでしょう。

Rawで撮ったものは、TIFF(8ビット)に保存してからフォトショップで調整します。

そのやり方が、明室CReCo(クリコ)です。