RICOH CAPLIO GX100 裏技他
●なぜ最初からモノクロモードで撮り、後でカラーをモノクロに変換しないのか? カラー写真とモノクロ写真は別物だからだ。 カラーモードで撮ったらせっかくデジタルの武器であるディスプレーで確認できないからだ。 いや、絶対撮影中はモニターをみないという銀塩原理主義者ならいざしらず、 撮ってすぐに確認できるのは現代のカメラデジタルカメラの最大の武器だ。 もちろんもう二度と撮れないとか、記録的な価値のある場合はカラーで撮ったていいだろう。 プロのようにたくさん撮って、カラーとモノクロの世界観が頭のなかに出来上がっているなら、 カラーで撮ればよい。しかし日常見慣れている場所だったら、絶対にモノクロモードにして撮ってみるべきだ。 カラーで撮っているときと、モノクロで撮っている時、気分はもちろん、光の味方も変わってくる。 現代の写真にとって、カラーとモノクロは同じぐらい価値がある。 カラーもモノクロも知ってしまった、現代の撮影者は、 カラーの世界とモノクロの世界の、両方を知るべきだと思う。 写真が他のメディアと較べて、表現している一番特別な世界が、モノクロームだからだ。 それは、世界をきわめてミニマルに見る芸術表現だからだ。 モノクロで撮って、そして肉眼で見て、いったい何が違うか観察する。 現実世界と写真の違いを知ることが(もちろんカラーでも同じだ)、 写真を知るということになる。 ●1:1フォーマットで撮ると、なぜか皆写真が巧くなったと思えるだろう。 スクエアーフォーマットの基本が、日の丸構図だからだ。というか、主題を真ん中において周囲を切り詰めて撮るのが 基本だからだ。それには、撮影の主題が必要になる。漫然とは撮れない。きちんと何を撮るか決めるだけで、 写真は、劇的に上達する。 それは、僕がBlogでなんども書いているように、写真の基本に構図はないということだ。 絵のように白いキャンバスに、まず何かを置かなくてはならない。そのための構図だ。 写真は、もうすでに、世界は構図であふれている。構図をきるより、自分が何を撮りたいのか、 いつどんな場面を撮りたいのか、どこの場所から撮りたいの。そして何がいらないのか。 それを瞬時に考えることが、重要だ。基本は被写体を、四角いフレームで、捕獲し「切り取る」こと。 切り取るために、構図より重要なのは、「タイミング」と「アングル」だ。 内蔵ストロボは、GRDから較べるとずいぶん進歩している。 GRDのように自動的にポップアップするのではなく、手動でストロボをONするようになっているので、 不意に発光するような誤操作がなくなった。 僕は人物のアップのときは、SOFT発光を多用している。ストロボを使う場合、 個々のカメラには個体差があるので、自分のカメラのストロボがどんな癖をもっているかは、 テストする必要がある。 どんなカメラもオートストロボも昔からは万能ではない。 デジタルカメラは、すぐにモニターで確認できる。 かつてプロがポラロイドフィルムで撮影時にテストしたように、 今や誰だった簡単にテストできる。その結果で、明暗を調整するべきだ。 GX100は、完全オートマチックカメラではない。撮影を楽しむカメラのでもあるのだ。 GX100の私用説明書には、ワイコン使用時は、内蔵ストロボが使えないと書いてある。 それの解決策と、通常の場合でもやわらかくストロボを当てたいときの裏技。 ●Dictance to the Horizon(地平線までの距離)で、夜景を撮る。 ●GX100で撮った写真を、明室処理(CReCo)してみる。 GX100で撮ったままをプリントしても楽しいだろう。カスタマイズで明るめ、 コントラスト等を撮影時に自分好みにするのもよいだろう。しかし、カメラの撮った写真は、しょせん原稿だという考え方もある。 いや、銀塩時代、フィルムは、原稿だった。 そのまま、何もせずプリントすることは、自動現像じゃなければありえないことだった。 例えば印刷する場合は、印刷所の技術者はさまざまな方法で、手を入れてきた。 印刷のデジタル化は、とっくの昔に始まったものだ。 今や誰でもがデジタルを使う時代になった。 かつては印刷技術者に、指示という形で作者の意思を反映させていたものが、 今や簡単なソフトで誰だって、望みの調子にできる。 大切なことは、デジタルの原稿は、ディスプレーで見ている限りは、 原稿そのものを見ることができたとしても、印刷や、 インクジェットでプリントするときには、違う世界になることを、自覚することだ。 違う世界にするには翻訳が必要だ。 明室処理とは、デジタルデータという2次元の世界を、3次元の「物体」にするための技術だ。 まずはモノクロのCReCoから挑戦することを薦めます。 |