POST CARD デザイン 原耕一 トラウト 横木 安良夫 写真展 『Teach Your Children』 1967 〜 1975 僕はなにも見てなかった。だからこれは僕が見たものの記録ではない。 これは僕がその時代に吸った空気、その時代に若く生きた、気分の記録。 あの時代はよかったなんて懐かしんでいるんじゃない。誰にでも一度はある若い時代、 まだ何の見通しも、さしたる経験も本当の挫折も味わっていないひとりの人間が、 世界と遭遇したときに、感じ、掠めとった寓話。 18歳から26歳、僕は夢中になってシャッターを切った。 ●京都ギャラリー 2006年 3月1日(水)〜 3月18日(土) am11:00PM〜7:00PM/ 無休 / 入場無料 〒604-8152 京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町662 メディアジョイITビル 9F ★ MAP ★横木が会場につめている日時 3月18日(土) 写真展最終日 11−7時 ★最新の情報は、横木安良夫Blog「THE EYE FORGET」をご覧ください。 ●WORK SHOP ワークショップ 3月12日(日)午後4時〜7時 終了しました。 受講料¥1000 講師 横木安良夫 福川芳郎 会場 京都ギャラリー ☆WORKSHOP申し込み、お問い合わせは、メディアジョイ 京都ギャラリー 075-257-5435までお願いいたします。 主催会名を、「横木安良夫WORKSHOP」としてください。
WORK SHOP の内容 ★テーマは2つあります。 ●銀塩モノクロ写真、デジタルアーカイバルプリント制作法 モノクロ銀塩写真(プリント、ネガ)をスキャニングして、最新のプリンターによる、 デジタルアーカイバルプリントを制作します。 EPSONの80型スクリーンに、高輝度のプロジェクターを使い、プリント操作というよりは、 今まで暗室で秘密裏に行われていた暗室テクニックを、 パソコン上、「明室」で、白日のもとで、紹介します。 暗室作業ではないので、クリエーティブ・コントロール(CRECO クリコ)となずけたテクニック デジタルプリントとは何かを紹介します。 (日本カメラ2月号 1月20日発売 で銀塩モノクロデジタルプリントを紹介しています) 使用プリンター EPSON PX5500 ●写真の見かた、買い方、売り方について ART PHOTO とは、何か オリジナルプリントを販売が、 日本でなぜ成功しないのか、 そしてどうすれば、日本でも 欧米のように盛んになるのか明確に提案します。 ☆日本で唯一といっていい、 写真をメインに扱うギャラリスト、 ブリッツインターナショナルの 福川芳郎氏 と一緒にトークします。 ☆ギャラリストとは、何をするのだろう? --------------------------------------------------------------------------- ●TOKYO ★アート・フォト・サイト・ギャラリー での写真展は終了いたしました。 2006年 1月10日(火)〜 2月25日(土) 1:00PM〜7:00PM/ 休廊 日・月曜日 / 入場無料 横木安良夫HomePage www.alao.co.jp ★MIXI会員はここをクリックしてください。 プレスリリース 現在コマーシャル、エディトリアル分野で活躍する一方で、 作家としてもその著作が注目されている横木安良夫(よこぎ・あらお)の 写真展『Teach Your Children(ティーチ・ユア・チルドレン』 -Photographs 1967〜1975- (世代から世代へ)を開催いたします。 タイトルは、撮影当時に横木が愛聴していたロックバンド、クロスビー・スティルス、ナッシュ&ヤングへのオマージュでつけられました。 今回の展示作品は、横木がフリーカメラマンとして独立する前の1960〜1970年代にかけて撮影した若い都市生活者たちのドキュメントです。 この時代を撮影した写真家は数多くいます。しかしポップで軽いセンスを持って時代の気分や雰囲気をとらえた写真家はほとんどいません。 彼の写真には高度経済成長期の日本人の浮ついた気分や欲望が色濃く写しこまれています。 何気ないスナップ的なイメージの中には、当時の雰囲気とスタイルが見事に具現化されています。 それらはまるで綿密に計算された高度なファッション写真のようにさえ見えてきます。 時代の価値観が多様化した21世紀のいま、私たちは皆が共通の夢を持てた時代のイメージに対して強烈な懐かしさを感じ、魅了されます。 横木がまだプロデビュー前であり、自分の感覚に忠実でピュアーな視点を持っていたからこそ、 これらの奇跡のような素晴らしい写真が撮影できたのでしょう。 そして若かりし横木がモノクロでとらえたシーンには、アメリカ進駐軍のポップな文化の影響が強く感じられます。 当時のどんな若者にも輝いて見えたポップなアメリカ文化の香りを彼のカメラは追い求めています。昭和20年代生まれの彼の世代にとって、 戦後に急速に流入してきたアメリカ文化の様々なリアリティーは、日本の伝統文化以上に自身のアイデンティティー形成に多大な影響を与えているのです。 本展にはアナログ世代からデジタル世代へという彼のもうひとつの思いも反映されています。 展示作品はすべてオリジナルのネガ、プリントをデジタル処理したうえで制作されています。 またデジタル作品の展示方法についても、フレーム、マットで写真プリントを展示する従来の手法に横木は疑問を感じました。 本展では大小様々なサイズの写真を直接ギャラリーの壁面に貼り付ける展示方法を採用し、 高品位デジタルプリントの質感を強調するとともに、写真展にスピード感を持たせることを目指しています。 その後の横木は、プロとして30年間以上に渡って商業写真の最前線で活躍してきました。 彼が若かりし時代の作品を再セレクション、デジタル化して今回新たに発表するのは、 いまここで原点復帰し再び素直に好きな写真を撮りたいという宣言でもあるのです。 (本展はアート・フォト・サイト・ギャラリーの巡回展です。そのプレスリリースより転載しました) ●1970年発売、CSNYのTEACH YOUR CHILDREN 写真展は、僕が18歳から26歳までに撮った、銀塩モノクロ写真(ネガ、プリント)を、新たにスキャニングして そのデータをもとに、デジタルプリントしたものです。30年以上もまえの写真ですが、報道写真でもなく、まして懐古的な意味ではなく 現代のニュープリント、そしてコンテンポラリー・フォトグラフィーとして制作し発表します。 この写真の一部は、既発表です。 ●1972年 カメラ毎日 アルバム72 「Hallow good -bye] BW 4Page ●1973年 アサヒカメラ「Party」 BW 4Page ●1985年 ニコンサロン写真展「The Day by Day」 BW 38Prints ●1986年 Zoom フランス版 日本特集 BW 10page 今回の写真は、上記の写真以外、30年以上の前のネガからあらたにセレクトして発表するものです。 作品は、EPSON MAXART PX5500をという、世界最初の完璧なモノクロプリントを制作できる汎用プリンターを使用しています。 メインのペーパーは新しく開発された、EPSON Velvet Fine Art Paper という版画紙のような特別なペーパーを使用しています。 シルバープリントの代わりではなく、新たなメディアの誕生と言えます。 その美しさモノクロの諧調、黒のしまり、銀塩時代では想像もできなかった、質感をご覧ください。 A3ノビが約150点、他に150点ほどの写真がギャラリーいっぱいにひとつの宇宙を作っています。 そのほか展示用として、やはりPX5500のようにモノクロコントロールが可能なPX7500も使用しています。 ★★今回の銀塩写真をデジタルプリントする方法を、日本カメラ2月号(1月20日発売)にて、8ページにわたり紹介しています。 写真紹介
1967年 千葉県市川駅 まだ高架にはなっていない。18歳、僕は大学1年生になり写真を学び始めた。アサヒペンタックスSPを買った。同級生は圧倒的にNIKON Fが多かった。
1968年 19歳、大学2年の春、学園紛争が始まった。僕は机を運んで、バリケードを作り、夜には歩哨に立った。まるで戦争ごっこだった。 夏までバリケードのなかにいたが、そこからでて写真を撮り始めた。10月21日新宿駅は占拠され、騒乱罪が適用された。
1969年 20歳。学園紛争が終わると、平和な季節になった。大学が1年間閉鎖されていたので、この年、2年3年を1年で履修することになった。横田基地周辺。
1970年 21歳。将来のことを考えると不安だった。就職のことは考えていなかった。写真をたくさん撮った。市川市郊外。
1971年 22歳。どこにも就職先はなく、アルバイトをしていた。写真が面白くなってきた。2年間付き合っていたガールフレンドと別れた。 東京、晴海のイベント会場で。
1971年 当時、活躍するモデルはほとんどが混血児だった。彼女たちはモデルではない。アメリカンスクールに通う高校生。 真ん中のJは、ハーフ、両側の二人は中国人。横浜。
1971年 横田基地 福生には良く出かけて写真を撮った。 ハウスからしだいにアメリカ兵が少なくなり、アーティストといった日本人が住み始め雰囲気が変わった。
1972年の1月から著名な写真家のアシスタントになった。初任給3万円だった。 自分の時間がなくなり、写真をあまり撮れなくなった。東京、浅草。
1973年 24歳 休みのたびに写真を撮った。写真が撮りたくて撮りたくてしかたがなかった。千葉県市川市国府台。一中の生徒。
1974年 25歳 8月の末の日曜日。鎌倉から稲村ガ崎に行った。そこで当時一番先端の少女たちを見つけた。
1975年9月 26歳 アシスタントから独立した。破格の家賃2万円で、青山の一室を借りることができた。当然事務所と兼用。 8万円で、当時発売されたばかりの、高千穂留守番電話を買った。その部屋からの景色。 下のガソリンスタンドの隣に、「ユアーズ」という24時間スーパーがあった。 そこのドーナツが美味かった。 額装イメージ 1970年になると、大学の雰囲気が一変した。アンアンが創刊されると、女子学生の服装がとてもおしゃれになった。 マキシスカートのワンピース、この上にマキシ毛皮のコートを羽織って学校に来る女学生もいた。 最初みたときは、唖然。時代が変わったと思った。 ★★現在東京のアート・フォト・サイト・ギャラリーにおいて写真展開催中です★★ 写真は、今回展示したぶんすべて、アート・フォト・サイト・ギャラリーBLITZをとおして販売しております。 ★ArtPhotoSite 日本で唯一の、アートフォト関係の総合サイト(写真展情報、写真集、写真オークション他) 〒153-0064 東京都目黒区下目黒6-20-29 TEL 03-3714-0552 担当 福川 遠方で直接ギャラリーで購入不可能なかた、オンラインでも購入できます。 ●アート・フォト・サイト・ギャラリー・Blitzは、写真を売り買いすることをメインとした日本では数少ないギャラリーです。 常時、内外のさまざまな作家の写真を買うことできます。 ●今回展示してある大小すべての写真を、デジタル・アーカイバル・プリントとして制作し販売しています。 詳細 Paper : EPSON 100%Cotton rag 無酸性紙、VelvetArtPhotoPaper A3ノビ、1 3x19inch(329x483) プリント上に余白をつけ、オーバーマットは使用していません。 PRINTER :EPSON PX5500 ●額 は、A3ノビサイズがちょうど入るサイズを特注しています。 木製、黒。大きさはA3ノビより若干大きめです。 ギャラリーで額に入った状態をごらんください。 ●価格は額入り、税別¥18,000(10PTINTS限定)です。 すべてにエディションNo.とサインが入る総計50部限定です。 (10Prints以降は価格が変わります) ●縦位置写真、正方形写真の場合、額は縦づかいになります。 ●新しいメディアであるインクジェットプリント、は絵画でいえばリトグラフのようなものです。保存性は、銀塩印画紙とかわりません。 また、印刷物と違い、一枚一枚、100%作者がコントロールしています。 横木安良夫プロフィール (よこぎ・あらお) 1949年 千葉県生まれ 1971年 日本大学芸術学部写真学科卒 1975年 アシスタントをへてフリー。 エディトリアル、広告、ファッション、NUDE、ドキュメンタリーなど、さまざまな方面の仕事をはじめる。 著 作 リ ス ト 1999年 写真と文の本「サイゴンの昼下がり」 新潮社 2003年 小説「「熱を食む、裸の果実」 講談社 2004年 ノンフィクション「ロバート・キャパ最期の日」 東京書籍 2004年 「デジで本」 翔泳社 2005年 「M7.3 子供たちの見たもの」 宙出版 写 真 展 1985/12 「DAY BY DAY」 SHINJUKU NIKON SALON 1986/3 「いつか上海」 TOKYO DESIGNERS SPACE PHOTOGALLERY STUDIO EBIS 1986/4 「AMERICAN HEADS」 SHINJUKU NIKON SALON 1993/4 「TWILIGHT TWIST POLAROID」 PORALOID GALLERY 1996/3 「越南女」 HANAE MORI OPEN GALLERY 1996/4 「TWILIGHT TWIST2 」HANAE MORI OPEN GALLERY 1996/5 「10000W NUDE 」POLAROID GALLERY TORANOMON 1998/10 「風が流れている」 POLAROID GALLERY TORANOMON 2003/3 「時空越南」 全国キヤノンサロン 2003/5 「サイゴンの昼下がり 94−03」東京写真文化館 2003/11 「北へ、北へ Forgotten Vietnam」 品川CanonSタワー 2004/9 「ロバート・キャパ最期の土地」 デイズ・フォト・ギャラリー 2005/7 「Summer Surf Tales」(グループ展) アート・フォト・サイト・ギャラリー |